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結局雪も雨も降らずに、その日の午後を迎えた。
景冬には何通かメールを送って、ブログのことを話したいと伝えた。
授業の合間に返ってきたメッセージを見ると、楽しみにしているが学校の都合でバイトはギリギリで行くからバイト終わった後にね、とあった。
景冬と話せないとき、秀はいつも心の中の景冬に話しかける。
すぐに会えるとわかっていても、そうせずにはいられないのだ。
あの話を、こういう順番で話して、そうしたらきっと景冬はこう言うだろうな。
そう考えるだけで、気持ちが落ち着くことがあった。
その日の物理の授業は、空想の景冬と語り明かしているうちにいつの間にか終わってしまった。
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