哀川るいの涙①
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哀川るいの涙①
下駄箱を開くと、水色の封筒が入っていた。ピンクのハートのシールで封がされている。 差し出しの名前を確認すると、「一喜憂一(いちきゆういち)」とあった。 何かの間違いだと思った。けど、宛先は確かに私だった。 「どうしよう……」 頭がパニックになった。目に涙があふれ、こぼれる。 「どうしよう、どうしよう、どうしよう……」 焦れば焦るほど、涙は止まらなくなった。
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