白陶に山吹

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ふと見ると、向こうの廊下のすみっこにまた小さなもふもふが。 壁に頭をすりすりしている。今度は薄黄色。 迷わず近づいて掬い上げる。 ふわふわ、ふよふよ。 可愛い。すごく可愛い。 「もふもふ2号、おまえも一緒にお昼寝したいよね〜。わかるよ〜。」 ウンウン、と勝手に頷いて腕に2匹のもふもふを抱えた。癒し〜。 しばらく行くと、また遠目にもふもふらしき塊が見える。 「わ、青いのはっけーん」 もふもふ3号は耳があるのか。 小さな猫みたいな耳。可愛い可愛い。 こうして3匹の小さなもふもふが、僕の腕におさまった。 こいつらはここに住み着いてる謎の生き物で、僕はまとめてもふもふって呼んでる。 まんまだな。だってもふもふだし。 ペットとか飼ったことないからよく分かんないけど、長毛?らしくて 両手で持って丁度くらいのサイズ感なんだけど、きゅってするとおにぎりくらいの大きさになるんだ。 うーん、伝わるかなぁ…。 それにしても、今日はやけにもふもふが多いなー。 いつもはさ、稀によくある?たまによく見る?みたいな、そういう感じなんだけど。 なんだろう。家族会議? その後も僕はもふもふを発見し続け、ついに腕はいっぱいになってしまった。 頭や肩にも乗せている始末。 んー、しがみついててかわい。 ーーコツ、コツ、コツ。 そして最後に見つけた真っ白のもふもふを抱え上げるのに苦心していた僕は、そっと前に立ってこちらを覗き込んでいる人物に気付かなかった。
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