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ですが最終的には、僕は母を奪った父が憎かったのかもしれません。だから父だけを執拗に攻撃したのでしょうか。
以上が、大体のことのあらましです。
全て正直にお話しします。
死刑になっても構いません。
後悔はしていません。
だって、こうするしかなかったから。
…刑事さん、どうしたんですか。
泣かないで下さい。
それじゃあ僕がとても、可哀想な人みたいじゃないですか。
でも、もしかしたら、僕のために泣いてくれたのは、刑事さんだけかもしれません。
どうもありがとうございます。
僕なんかのために泣いてくれて。
僕はきっと、忘れません。
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