12.さすがに時間がない(10月29日)

2/2
前へ
/116ページ
次へ
 「そう、食堂で弁当買うんですよ。お弁当じゃないの珍しいですね。」「いえいえ、夕飯の残りなんで、残らないとお弁当ないんですよ、週に2回くらいは。」わ、見てくれているけど嫌じゃない。(当たり前か。)「そうなんですね。いつも結構おいしそうなニオイしますよね。」「すみません、職場でカレーとか麻婆豆腐とか(笑)」いやほんと、昼ご飯はどこまでいけるかと攻めている。「はは、いいんじゃないですか?」「食べるの好きなんでその辺は遠慮しないんです。」なんて会話をちょこちょこっとして、買いに別れた。うん、一旦は満足。  いやいや、これぐらいで満足している場合じゃないぞ、と思って、3回目・・・・・・声かけるならどうかけよう。食堂ですか、はもう使えないな。「お疲れ様です。お腹空きましたねー。何食べるんですか?」「んー、変わらず食堂の弁当ですかね。」「どんなお弁当なんですか?」「見てみます?」なんて上手いことにはならないか。失礼、これは妄想だった。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加