6 カイラノマ国王の依頼

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「あのう、すみません。お聞きして宜しいでしょうか。彼らは何で死んだのですか?」 僕は手を少し上げて、思いきって発言した。 「報告では急に苦しみ始め、体が燃え上がって絶命したらしい。まあ拷問や処刑されるぐらいならと、自決する魔法をかけていたのかもしれない。今となっては調べようがないのですが」 「前もって自決の魔法をかけるなんてあり得ません。誰かがその場で実行したのです!」 マリヤが突然、口調を強めて言った。僕は、いや誰しも驚いた様子だった。 「ち、ちょっと、マリヤ………」 「私は相手の魔力や構築した魔方陣を読み取ることができます。彼らを連れていく際、そのような禁じ闇魔法にかかった者は一人もいませんでした」 「そなたが聖女マリヤ・アドシノーヌ殿か。成程、これは再調査する必要がありそうだな。カレン師団長、頼めるかな」 「ハッ、勿論です。直ちに!」 カレンさんは国王陛下に敬礼して、王座の間からバラの香りを残し出ていった。 「さて、本題に………。はあ~、堅苦しいのはどうも苦手だ。もう少し楽に話そうか」 えっ? 「今まで盗賊にかかっていた賞金を、君らに与えようと思ってな。どうだ?」 どうだって言われても………。 「はい、有り難く頂きます!」 (はぁ?カノンには関係ないだろう!) (どうして?貰えるものは貰わないと) (僕たちには必要ないって) (旅には必要よ。あって困るものじゃないわ) こそこそと僕とカノンで言い争う。 「もし頂けるなら………」 えっ!?マリヤまで言うの!
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