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その言葉を聞き入れず、真翔はそれを口に含む。
「……んっ、ゃ……き、汚ぃ……やぁ……、」
舌肉で優しく包み、吸い上げ愛撫を繰り返せば、苦しそうに凛のモノが張り詰めていく。
その変化に真翔の心も高揚し、愛おしさが募る。
「……ゃ……やぁ、っ!」
弓形に背を仰け反らせ震えながらも、凛は懸命に真翔の頬へと両手を伸ばす。
先端からトロリと溢れた凛の愛蜜を、舌先で絡め取って吸い上げた真翔は、凛の手に誘導され、ゆっくりと外す。
「……汚くなんて……
凛のは綺麗で、……甘くて、美味しいよ……」
「………っ!」
甘い瞳を向けて答えれば、凛は一瞬だけ目を見開き、直ぐに伏せ、存在感のある長い睫毛を真翔に見せる。
「………真翔の、……今度は、僕が……」
割れた唇から、濡れそぼつ舌が姿を見せる。
起き上がろうとする凛を制し、口角を緩く上げてみせた真翔が口を開く。
「無理しなくていい。……もう充分、だから……」
一酸化炭素濃度が上がってきたのか。
それとも、睡眠導入剤が効いてきたのか……
時折クラッ、と脳内が揺れ、意識が飛びそうになる。
それは凛も同じなのだろう。
瞼が下がり。瞳は潤み。
瞬きする度に睫毛が濡れる様は、何とも色っぽい。
……はぁ、はぁ、
それでも……身体は感じている……
繫がりたいと疼き、満たされたいとドクドク脈打つ。
「……も、挿れて……」
苦しいんだろう。
凛の胸が激しく上下している。
──もう、時間がない……
凛の膝を抱え上げ、真翔は自身の怒張を凛の窄んだ後孔に当てる。
「……ぁ、」
緩んだ凛の唇から漏れる、甘く蕩けた声。その口端から溢れ伝う、愛涎。
半分程挿入すれば、凛の腸壁が戦慄き、真翔のモノを待ち構えていたかの様に、きゅうっと締め付ける。
「……っ、凛……もう少し、……緩めて……」
「………ん、…できな……っ、」
本能に任せて更に捩じ込めば、もっと欲しいとばかりに凛のナカが、熱くうねる。
その熱い肉壁を押し開きながら、最奥まで一気に突き上げる。
「……ぁ、あぁ…っ、!」
快感に溺れる凛の嬌声が、真翔の胸を柔らかく締め付ける。
真翔のモノが脈動し、快感の波に打ちひしがれ……先走った愛液がトロリと漏れる。
……凛の望みは、叶っているのか……
腰を打ち付け、律動を繰り返しながら……痺れる頭の片隅で思考を巡らせる。
『真翔』と名を口にしながら──凛は一体、誰を想っているのか……
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