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暗い。
誰もいないのかな。
ちょっと寒い。
なにか、羽織るものないかな。
苦しい。
苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい!
誰か!助けて!誰か――――
「オギャーオギャー」
「元気な女の子ですわ、奥様。おめでとうございます」
「リズリエラ。お母さんよ」
私の視界にはまだ何も映しちゃいないけど、ふふふ、と母が笑った気がした。
『私は誰?』
私は荻成鈴。
『でもさっきリズリエラって呼ばれてた』
そうね、よくある転生かもね。
転生、そっか転生か。
はぁ?転生ー!?
『自分で言っときながら、何を驚いているの?』
いやちょっとびっくりして………、てか、さっきから私に話しかけてくる貴方は誰?
『私はこの世界の神よ。命の神、ライエンリーフ。貴女を転生させた、張本人よ』
何故、私を転生させたの。
『だって貴女、やり残したこといっぱいあったんでしょう?やりたいことができるようによ。あれは悲惨だったわ』
悲惨…?
『あら覚えてないの?あの事故を。まあ、しょうがないでしょうね』
え、貴方、何を…
『あら?時間が無いわ。また今度お話ししましょう♪』
え、ちょ、ちょっと!
いきなり話しかけてきたライエンリーフという神はいきなり居なくなってしまった。
あの人?いや神と話している間に寒かったのが服を着せられて暖かくなった。
あ、なんか、眠…。
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