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コンビニ店員をしている吉田真一は、涙をためていた。
私が泣いた理由は……
コンビニ店員の吉田真一は、今日は休みで外に出ないで、クーラーのないボロアパートで1日いようと思っていた。
コンビニの仕事での給料では、もっと良いところに住めないかと思うが吉田は、以外に少し給料が良かったため、引っ越しするならすぐにでも出来た。
しかし、吉田は、このボロアパートだし外の壁につたが生えている感じなどを気にっていて、文句は言うが引っ越す気はさらさらなかった。
朝から、セミがミンミンと鳴き今日も暑くなっていくだろうと天気予報言っていた。
扇風機を回すが部屋の温度はドンドン上がっていく。
キンキンに冷やした発泡酒を冷凍庫から出して午前から飲み始めた。
外を見ながら思い出す昨日店長から借りた映画を、店長が
「吉田君! これを見てよ! まず見て!何も聞かずに」と渡された。
その映画のタイトルが「家」
原作が小説で書いた人の名前も変わっていて、伊門とか言う名前だった。
少し、有名になった小説が映画になって、コアなファンには有名みたいだった。
早い話しお涙頂戴な映画だと思っていて、吉田はあまり進んで見ようとは思わなかったが、聞かれるのも面倒なので、今日見ようと思った。
早速、準備をして見ようとする。
外からのセミなど近所の雑音がうるさかったが、窓を開けないと今日はダメだと思い音量を少しあげて、見はじめた!
最初は、くだらないと思いながら見ていくと、最後のシーンになったとき、吉田の目には溢れるほどの水が、公園の噴水のように止まらなくなっていた。
そして、気づけばネットで、「家」と言う伊門と言う名の小説家の本を注文していた。
恥ずかしながら感動をしてしまっていた。
次の日、コンビニの仕事で、店長に会うと早速
「吉田くん! 映画みた? どうだった? 」と吉田が昨日休みで映画を見たと決めつけられたので
「いえ!すみませんまだ、見てないんです。」とイラついたので嘘をつくと店長はテンション下げ目に
「そうかい。」と売り場へもどった。
吉田には、このようなことがある。
しかし、毎日聞かれるのも面倒だったので次の日には見たとはなしをした。
店長に
「見ました! 感動しました。」心なく言うと
「泣いたでしょ? ついに、鬼の目にも涙かな? 」とニヤニヤ言うと
「いえ、鬼の目は枯れてます。」と泣いたことは隠すして
「ありがとうございました。」と借りた映画を返す。
その時に、映画のパッケージを見て感動を思い出してしまい少しウルットしてしまう。
それを、見逃さなかった店長が
「泣いたな!」と言ってニヤニヤしてその場から離れた。
吉田真一は、弁解もできないまま店長に弱味を握られたと思いこれからの事を少し考えさせられた。
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