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一人の男子大学生がソワソワしながら
やってきた。
ひ、人妻…ムラムラする。
一度で良いから抱いてみたい♡
興奮して さとるは パネルを見ながら
適当に一つ押してみた。
人妻人妻…。
そして出てきた人妻に…
度肝を抜かれた。
現れたのはヒョウ柄のどぎつい化粧の
パンチパーマみたいな髪型をした
おばちゃん…。
「あら、偉い若い兄ちゃんやないの~」
出てくるなり肩を思いっきり叩かれる。
「え?」
「何やのその魂抜けた顔は」
「いえ…僕押したのってえっと…」
「いや、あんたが選んだからあたし出番や
言われて出てきてやったんやないの」
「…(あ…手が滑ったんや…)
40代の妖艶な人妻…のつもりだった…」
「あ?あかんで、一回押したんやから
責任取りーや」
「はい…(あ~オワタ)」
「ほな、いきまっせ」
「どこ行きます?」
「あんたはついてきたらええん」
「…変なとこ連れて行かないで下さいね…」
「変なとこ?なんやのそれ。逆に教えてほしいわ」
「いや…べつに」
「あべのハルカスっちゅーとこの展望台に
行ってみたいんや。ええか?」
「はい…でも僕今日あまりお金…」
「あ~ん、そんなんおばちゃんが全部はろたるさかい
気にせんでええで。だから遠慮せんとついてき」
「はい…」
電車代から何から何まで太っ腹に出すおばちゃん。
あとから請求される罠だったりしてな…。
どうしても疑いの目を向けてしまう。
こんなにも太っ腹な人見たことがないから。
展望台結構高いな…と値段を見るさとる。
「二人分こうといたさかい、ほないくで兄ちゃん」
「あ、すみません有難うございます…」
「ところで名前なんちゅーの?私はあさこ言うねん
あさちゃんって呼んでな」
「俺はさとると言います」
「さとちゃん♡手繋ごか」
そういうとギュっと強い力で手を握った。
エレベーターが開き入る。
なんと二人きり…。
「あ~らついてるわね♡貸し切りエレベーターやなんて♡」
「そういう事もあるんですね…」
ぶちゅ~♡
「うぐぐ・・・」思いっきり唇を吸われるまさる。
「どや?凄いやろこのバキューム…あそこも
このあと一杯してあげてもええんやで?」
そう言いながらさとるの股間を触る。
「あらすっかり固くなっちゃって…素直な子やん♡」
(キスされたら固くなっちゃうんだ…悲しい…)
放心状態のさとる…(か、帰りたい…)
展望台をうつろに歩くさとる。
あさこは嬉しそうにさとると腕を組んで歩く。
ある程度見終えてエレベーターに再び乗り込む。
帰りは沢山カップルがいて、キスはされなかった。
さとるはするりとあさこから離れ
「今日はご馳走様でした」と言い残し
猛ダッシュで逃げました。
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