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「ねえ、今度の火曜日あいてる?」っと
あきらさんからLINEが届いた。
「空いてますよー」
「良かったら、一度会ってみたいです。ダメ…かな?」
紀子は夢みたいだなと思った。有名店のイケメン店長さんが
私なんかに逢いたいなんて!!きゃーーー♥
「良いですよ~」と紀子。
「じゃあ〇〇駅で10時位でどうですか?」
「〇〇駅10時ですね、良いですよ♪」
思ったよりも早く会える!嬉しい♥
紀子は嬉しくて待ち遠しくてワクワクした。
そしてその日がやってきた。
10時…。まだ会った事もないし写真と実物は
少し違っていたりもするし…。
紀子も写真を送っていた。
「のんちゃん?」っと背の高いさわやかな人が
走って声をかけてきた。
「あ…あきらさんですか?」
「あきらです。はじめまして!待った?」
「いえいえ。全然待ってないです」
「暑いね~。どこか喫茶店にでも行こうか」
「そうですね」
うわーめちゃイケメンだ。眩しすぎる…。
のりこは気持ちがふわふわした。
あきらはのりこの手を握った。
あ…この人軽い人かもっとのりこは警戒した。
いい香りの香水がする。
オシャレな喫茶店「ここでいいかな?」っとあきら。
「はい」 ウエイトレスが来て席を案内される。
奥にはマダムたちが楽しそうにお茶会をしている。
ふとこっちをぎろりと見た。「あ…あの人知ってるわ!」と
一人が言った。「え?誰なのよ~」「ほら、〇〇って
お店のイケメンオーナーよ!サイン貰っちゃおうかしら」
っとあきらもその声が聞こえたのか
「やっぱここ辞めよう…」と言い、
すみませんとウエイトレスに言い、店を出た。
「あ~…辛いな。何か魔法で変身でもできればいいのにな」
「あきらさん有名なんですね」
「のんちゃん、俺の事知らないの?」
「え…(ちゃんと口で自己紹介されてはいないし…)」
「知らない訳ないよね~。写真見て気づくと思う」
「そ…そうですね」(なんかちょっと嫌な感じ)
「あ~、もうメンドクサイから会員制のとこ行くか」
そういうと何も看板もないお店に連れていかれた。
「マスターいつもの」
「かしこまりました」
いつもの…なにそれ…少し怖くなる。
個室へと通される。
「のんちゃん、俺の事好き?」
「…嫌いではないですけど」
「回りくどいな~。好きって言えよ。俺は好きだよ」
そう言うと強引にキスをした。
キスをしなれているようなエッチなキスだ。
っと、「お飲み物をお持ちしました」っと
ドアの向こうでさっきの男らしき人の声がした。
「どうぞ」っとあきら。
怪しげな青い飲み物だ…。
「ごゆっくり」と男は出て行った。
ガチャっと外からカギがかけられる音がした…。
「え?やだどうして外から閉められちゃうの??」と
のりこは思わず声に出した。
「ほら、話しただろ?ストーカー対策だよ」
「あ…あー…」(本当かしら…)
「さ、乾杯しよ俺たちの出会いに」
(き、気障だ)
「か、かんぱーい」(の、飲むの怖いな…)
「のんちゃん、飲まないの?美味しいよ」
「これ、何が入ってるの?私の飲んでみて?」
「いいよ」というと紀子のをあきらは少し飲んだ。
「のんちゃん、警戒しすぎ。大丈夫だよ」
(考えすぎか…)
安心して紀子はその飲み物を飲んだ。
しかし下の方に溶けずに眠り薬がしこまれていた…。
「なんだか眠くなってきた…」
「そっちにベッドがあるからいこっか」
「え・・・」意識がもうろうとしてきた。
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