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もうあきらからのLINEも怖くなった。
あのときめきはなんだったのだろう…。
これからどうやってあきらから離れたらいいのだろう。
あきらはすっかり紀子を気に入ったようだった。
「もう離さないよ。ずっとのんちゃんは俺だけのもの」
既読スルーするとまたLINEが。
「ねえ、今日楽しかったよな?」
ゾッとする紀子。全然楽しくなんかなかった…。
恐怖でしかなかった…。
なんとなくサイトのつぶやきを見ていた。
すると「逃がさないわよ!私の愛しのあの人。
私の事抱かせるまで絶対に」っと書いている
女性を見つけた。
あ、例のストーカー女かも!!
そう思った紀子は迷わずその女性にメッセージを送った。
その女性にあきらにされた事を事細かに伝えた。
するとストーカー女はすぐに返事をくれた。
「あなたに協力するわ!」と。
さっそく次の日会うことに。
あきらに聞かされていた通り確かに…。
「私桃子。よろしくね」
ピンクづくめのファッションだ。
アイドルみたいなフリフリの
ワンピースを着ている。
でも、今は味方について欲しい心強い人だ。
「それにしても羨ましいわ。私だったら
あきらさんに同じことされたいわ♥
いいわね♥すり替わりたいわねあなたに」
「そうですか?私怖くて生きた心地しなかったです」
「魔法使いがいるって知ってる?」
「なにそれ…」
「元町の裏通りにいるらしいわ」
「本当に?」
「いいから今から行ってみましょ」
「はい…」
っとあきらからLINEが来る。
「ねえ、明日会える?凄く逢いたいんだ」
っと桃子が覗き見ていた。
「愛しのあきらからじゃないの♥いいな~。
食べちゃいたい♥」
「…どうぞ食べちゃって」
「早く食べたい♥…さ、早く行こう元町へ」
噂の魔法使いがいる場所へ桃子に連れていかれる。
あ~また怪しい場所だ。もうウンザリよ。
「して、何の用じゃ?」
「二人の体を入れ替えて欲しいの」
「ほぉ~。二人は合意してるのかの?」
「はい」
桃子はのりこにお金なら私が全部負担するからと。
のりこはそれはダメよと半分払うわよと言ったが
望みが叶うんだから安いもんだわよと断った。
「ほほいのほいほ~い」っと魔法使いは
変な踊りをしながら魔法をかけた。
「何も変わってないけど…」
「ほほほ、半日後に効果が表れるんじゃ。効果は
半日くらいで消えて元の姿に戻るだろう」
「なるほど…分かりました」
本当にうまくいくのかしら…。
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