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弟の友達のさとし君、今日もうちにゲームしに
来ている。仲良しだな二人。
「おやつどうぞ」と弟の部屋に入る。
「おじゃましてまーす」と礼儀正しいさとし君。
「姉ちゃん、このボスさとしが倒してくれたよ!」
「え?そうなの?おお~!さとし君ゲームうまいんだね!」
「えへへ」なんだか得意げ。
おやつを食べながらゲームをしてる様子を見てるだけだけど
なんだか楽しい時間。
あっという間に日が暮れて、さとし君は帰っていった。
「また明日学校でね~」
「さとし君気をつけて帰ってね」
「ありがとうございます」
「姉ちゃん付いていきたいんでしょw」と弟が冷やかす。
「な、なんでよ。誘拐されないか心配しただけよ」
「…大丈夫です。母があそこに来ていますので。安心して下さい」
玄関を出てみるとさとし君のお母さんが見えました。
こちらを見てにっこりと会釈をしている。
当たり前のように弟はいつも学校でさとし君と遊んでいる。
大の仲良しの二人。
いつからか弟の友達というよりも…。
ピンポーンっとインターホンが鳴った。
「はーい」
「さとしでーす。遊びに来ました」
「どうぞ~」
「おじゃまします」
弟は汗をいっぱいかいたからとお風呂に入っていた。
「れん君は?」
「今シャワー浴びてるよ」
「そうなんだ。俺も入ろうかな~なんて嘘ですw」
「あはは。入っちゃえば?w」
「いや、良いです。れんよりお姉さんと…」と
れんの姉のかすみを見つめた。
かすみはドキっとした///
(やだ…ませてるわね まだ子供の癖に)
さとしはかすみに一歩近づいた。
かすみは無意識で目の前にいるさとしにキスをした。
さとしは赤面した。「かすみさん///」
「しー…れんには内緒ね///」
「は、はい…///」
「と、取り敢えず、弟の部屋に行こう」
かすみはさとしの手を引っ張り、れんの部屋へ。
部屋で二人きり・・・なんだかいつもと違う空気。
何かが起きそうなそんな初夏の昼下がり。
「ちょっと暑いね。扇風機つけるね」
そういうと弟の部屋の扇風機をつけた。
顔が熱い。さとしも真っ赤。
っとそこへ弟がシャワーを浴びてすっきりして
入ってきた。
「お、さとしもう来てたのか。姉ちゃんと何してんの?w」
「え?え?な、なんもしてないよ…」と動揺している。
思わず笑うかすみ。
熱くて汗ばむから、家の中だし、かすみは薄い真っ白なタンクトップ一枚
しか上は着ていなかった。
ふとさとしはかすみの胸に目がとまった…///
(胸の形がくっきりピタッと汗でタンクトップが張り付いてて
やらしい…なんてエッチな体なんだろう。やばいドキドキする。
お姉さんわざとそんなエッチな恰好して僕を誘惑してるのだろうか)
かすみは視線を感じて胸を見てハッとした///
「わ、私もシャワー浴びよ~っと。じゃあね^^」
さとしは俺も~っと後から入りに行きたい位だったがぐっと
堪えた。
「さとし、ダメだぞ姉ちゃんの裸見に行ったらしばくぞ~」
「いかないってば。ってかれんはお姉さんの裸見た事あんの?」
「うん。いつも裸でリビングぶらぶら歩いてるし。見慣れてる。
乳ぶらぶらなんか乳牛みたいでかっこわるいよ。俺は
ちっぱいの方が好きだな」
「///」(鼻血出そう。さとしはかすみの裸を妄想していた。
かすみさん…俺はかすみさんにすっかり魅了されてます…)
「おい、さとしー、聞いてる?宿題教えてくれよ」
「あ、はいはい」
一方汗びっしょりのかすみは裸になりシャワーを浴びながら
さっきのさとしの唇の感触を思い出していた。
まだ未熟な癖に…。って私もまだまだ未熟。大人になりたい…。
高学年だったのでさとしは塾に通うようになり遊びに来なくなった。
そして中学も別々になりすっかり疎遠になっていった。
けれど住んでいる家はお互い昔のまま。
れんはすっかりさとしの事は余り思い出すことはなかったようだが。
かすみの方は心のどこかにあのほろ苦い思い出が潜んでいた。
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