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かすみは早く目がさめた。だって早く会いたいんだもん!
彼氏が居なかった頃は土曜日はのんびりとお昼前まで
寝ていたものでした。母親が起こしにきても
「もう少し寝させて」と二度寝していた。
さっと起きてシャワー浴びて、ご飯も自分で作って
何着ようかな~っと張り切っていたらかすみの母が
起きて「あら今日は珍しく早起きじゃないの!」と。
「うん。デートだから♪」と思わず言っちゃう。
「・・・・え?なんて?今なんて言った?」
「デート…」
「あら、それは良かったわね。早起きも出来る事だし♪
私もついていこうかしら♪どんなイケメンかな~うふふ」
「ちょ、付いてこないでよ~!」
「え~ケチ~。こっそり見てやるわw」
「ほんとマヂでやめてよストーカーとかするの。
家出するわよ」
「はいはい…冗談ですってw楽しんでおいでね。
お金あるの?無かったら渡すけど?」
「大丈夫よちゃんとあるから心配しないで」
「帰りは余り遅くならないようにね」
「はーい。ねえ、ママ服、どっちが良いかな?」
「う~ん、そうねどっちも可愛いけど…どちらにしようかな
天の神様の言う通り・・・」
「ちょっとそういう適当な選び方しないでよ~」
「あはは 直感で決めたらいいじゃないの。
何着ても可愛いわよ^^」
「そうでしょ♪ふふ」
「調子にのるなw」
っと二人でわいわいと話していたからかすみの父も起きてきた。
「おはよ~。ふああ…。何時だ?」
「7時過ぎですまだ。あなた眠いならもう少し
寝てらしたら?」
「ううん。早起きは気持ちいいから。ちょっとチャロと散歩でも
いこうかな~」
「あら、じゃあ散歩お願いするわね♪」
チャロも嬉しそうにキャンキャンと父につれられていった。
(あ・・・さとし君にLINE忘れてた…いっけな~い)
慌ててかすみはスマホの電源を入れてLINEをした。
父がチャロと散歩から帰ってきた頃、かすみは身支度もできて
そろそろさとし君が家の前に着そうな頃だった。
「ではいってきまーす」
「気をつけてね」
「母さん、かすみはデートなのか?」
「そうみたいよ♪」
「もうそういう年頃か…寂しいな。たまには一緒に
山登りとか行きたいのにな。小さい頃はよく一緒に
でかけたものだったな…。母さん折角だしさ
今日はちょっとこ洒落たレストランにでも
ランチ食べに行こうよ」
「あら、いいわね♪行きましょ」
かすみの両親もウキウキとした朝を過ごしている一方で…
「かすみ~」っと坂の下からさとしが昇ってくる。
かすみは姿を見つけて駆け下りた。
そしてさとしに抱き着いた。
「会いたかったよ~さとし」そしてチュッとキスをした。
「わお 朝から大胆///ご近所さんが見てたら恥ずかしいよ///」
と小声で言った。
「だって~待ちきれなかったんだもん」
「俺もだけどさwじゃ、行こう」
「さとし君についていくね、どこまでもw」
「おう、ついてこ~い」
二人の頭の中は同じことを考えていた。
早く二人きりになりたい…。
でも、全くの初心者…分からないだらけ。
人の多い街の中二人はポツーンと二人だけが
白黒になったような気分。周りは動いている。
一体町にいるカップルはどこに行くのだろう…。
どんなデートするのだろう。教えて欲しい。
そんな気持ちでさとしは不安だった。
デートってどう過ごせばいいのだろうかと。
ドラマで見るようなあんな感じで良いのかな
と思いながらかすみと手をつなぎながら
「あのね…かすみ、俺デートって生まれて初めてでさw
なんか頼りなくてごめんね」と正直に言った。
「こんなにかっこいいのに初だなんてね^^
でもお互い初だからいいじゃない^^
一緒にこうしているだけで楽しいし
もう十分デートなんだよ^^人がどうしようと
いいじゃない。私たちは私たちで時間を作ればいいのよ」
「有難う。そう言ってくれてほっとしたよ。
男って女性をエスコートしなきゃいけないと思うんだ。
でも…俺ほんとまだ大学生だしさ、女性慣れもしてないしさ^^;
かっこ悪いかなって。見た目と違ってがっかりしちゃうかな
なんてネガティブになったりしちゃうけど」
「さとし、あなたはあたならしくあればいいの^^
自信もって^^」
「わかった!」
「ねえ、どこか喫茶店でも行こうよ」
(かすみは年上だしここはリードしてあげなきゃと思った)
「喉乾いたね。うん、そうしよう」
喫茶店まだ朝早いので混雑まではしていなかった。
朝ごはんしっかり食べていたのでかすみは
カフェオレだけ頼んだ。
さとしもしっかり食べてきたのか同じのを頼んでいた。
「かすみもカフェオレ好きなんだね^^」
「うん^^ブラックは無理ww」
「俺も~wあはは^^」
「あったまるね♪あ~まだ朝だし時間たっぷりね♪」
「そうだね。一杯かすみと一緒にいられるね♪」
「あ~なんだか夢みたい。さとし君と一緒にいられるのが」
「俺もだよ。かすみさんと付き合えるなんて夢みたい」
「これから一杯デートしようね^^」
「うん^^一杯思い出作っていこうね♪」
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