4人が本棚に入れています
本棚に追加
さとし君とラブラブだった頃は朝も
元気に出勤できた。
あ~ブルーマンデーだ。仕事行きたくない…
でも休めないし…。憂鬱な気分で出勤するかすみ。
スマホを見てみた。でもさとし君からは
何も届いていなかった…。一言何かくれても
いいじゃん…かすみは更に気分が悪くなった。
仕事もミスしがちだった。
「今日はいつもと違うね」っと
整形外科の笠井先生が話しかけてきた。
「すみません…気をつけます」
「何か悩みあったら相談に乗るよ」
「ありがとうございます^^;…」
「じゃあ、またね」
遠くで見ていた友達のみつきが走ってきた。
「ちょちょちょ…笠井には気をつけなよ!」
「え?…」
「ちょっとこっちきて」
「私も前に声かけられた事あったんだけどさ。
あの人色んな女子に声かけまくってるからね。
心奪われるんじゃないわよ。」
「うん…」
「仕事終わったら話聞くから、取り敢えず仕事集中集中」
「うん、そうだね」
仕事終わり、みつきと一緒に病院を出る。
「あ~今日は疲れちゃった」
「恋愛がうまくいってると仕事もバリバリ頑張れる。
でも、彼氏と喧嘩とかしてるとうっかりミスしまくるよね」
「うん…。仲直り出来るかな…」
「私もね、かすみみたいに自分勝手な男に猛烈に好きって
言われて抱かれたら捨てられたって経験があるの。
だから…話を聞いて他人事と思えなくてね…。
許せないよね…。かすみの事体目当てってやつも
いるかもだしね…。私は胸そんなにないから
エッチな目で見られる事はないけど」
かすみは胸をぎゅっと押しながら
「胸なんて無いほうが良かった」とつぶやいた。
「その彼氏は体目当てだったんだろうね。そんな事しておいて
逃げちゃったんだから?」
「…(体目当てだったのか…)ひどいわ…」
かすみはすっかり友達の話に影響を受け、さとし君のことを
ますます軽蔑するのだった。
「ねえ、ケンタッキーにしない?」とみつき。
「いいね♪そうしよう」
一方その頃、さとしは…。
かなり落ち込んでいた。かすみさんの事傷つけてしまった…。
でもどう話を切り出せばいいのか分からなかった。
このままかすみさんから話しかけてくれなかったら
俺はもう駄目かも…。決して嫌いになった訳では無かった。
っとれんからLINEが来た。
「さ~としっ 姉貴と仲良くやってる?」
デートの日LINEを交換して以来だった。
「れん、かすみさんと喧嘩しちゃった…」
すると今度は電話がかかってきた。
「え?まぢで?姉ちゃんにいじめられたのか?」
「違うよ…。うまく言えないけど…避妊しなかったから…」
「え…。ちょまてよ。どういうつもりなんだよ…
男としてそれってやっちゃいけない事やろ!
…お~ま~え~はあ~ほか?」
「あほとはなんだよ…」
「俺の姉貴に何してんだよ…責任とれんのか!」
れんは怒りを感じた。姉を傷つけられた…そう感じたから。
「…」
「無責任な事すんなよ二度と。もしか妊娠したらどうすんだよ」
「ですよね…。俺が軽率でした」
「俺はちゃんと避妊してるよ。彼女のためにも自分のためにもね。
大事な事だぞ。姉貴と、遊びのつもり、じゃないだろ?
結婚前提でって姉貴は言っていたし…」
「うん…もちろん。どうしたら仲直り出来るだろう…
今険悪な感じ…でさ」
「あ~もぉ…世話の焼けるやつやな全く…俺に任せとけぃ相棒…。
姉貴を大事にすると約束するか?」
「するよ!」
「よし、ほな俺から姉貴に連絡しとくから。…今度
俺も久しぶりに関西に帰るから。その時また遊ぼうぜ」
「おう!」
「ほな、またな~」
「おおきに、れん」
さとしはほっとした。れんもちゃんとしてるんだな…。
なんとかかすみさんと仲直りして元のようになりたい。
その頃、かすみはみつきとケンタ中だった。
みつきの恋愛話を熱心に聞いていた。
「コショウ最強♪かすみ食べた?」
「ちょい刺激強いなあたしには^^;
…みつき有難う。色々為になったわ」
「こういう話なかなかできないし。
いつでも相談乗るからね」
「有難う。じゃあ今日はそろそろ帰ろうかな」
「もう21時か…早いね。元気出た?」
「うん、有難う。すっかり元気よ」
「明日からまた仕事頑張ろうね。
それじゃまた明日」
「また明日ね」
電車の中でLINEをチェックするとれんから届いていた。
なんだろ…。かすみはれんの長文を読んだ。
やだ…さとし弟に全部話したんだ///なんか恥ずかしいな…。
さとしに連絡してあげてと最後に書かれていた。
かすみはさとしの気持ちが分かったので早速連絡をした。
さとしはかすみからのLINEにすぐ気づいた。
「かすみさん…ごめんなさい。傷つけるつもりはなかったんだ」
「さとし君…一人にされてあの時寂しかったんだよ…」
「そうだよね…気遣いが出来てなくて本当にごめんなさい。
でも…俺はかすみさんの事遊びじゃなくって本気なんだ。
だから…これからも俺の彼女で居て欲しいです…。だめかな?」
「だめじゃないよ。有難う。安心したよ。遊びだったのかな
ってちょっと不安になっていたからね…。良かった」
「本当にごめんなさい。もう今度からはちゃんと避妊するから。
またデートして欲しいな」
「うん!もちろんいいよ。私もまた、さとし君と逢いたい。
イチャイチャもしたい…大好きだよさとし♥」
「良かった^^俺も大好き♥これからも末永く宜しくおねがいします」
「こちらこそよろしくね」
「ねえ、かすみ…さん…今逢いたい…少しでいいから」
「さとし君…私も逢いたい…仲直りのキスしたい」
「今どこ?」
「まだ電車の中。もうすぐ最寄り駅だから…もう少しかかるけど
あの公園で会える?」
「分かった。公園で待ってるね」
かすみはドキドキしながらさとしに逢えるのを楽しみにした。
もう終わっちゃうのかと思ってたけど…。
小走りで公園へ向かった。
思い出の場所…。さとし君はベンチに座って待っていた。
「さとし…お待たせ」っとかすみは声をかけた。
さとしは振り返り、かすみの元へ駆け寄り抱きしめた。
「もう、二度とこんな辛い思いさせないって約束する。
大事にするよ一生。もう離さないよ」
「うん…」かすみはさとしにキスをした。
そのまま激しく二人はキスを続けた。
犬の散歩の人の気配がしたので二人はキスを辞めた。
さとしはかすみのおなかをさすりながら
「大丈夫?」
「あの時薬買ってすぐ飲んだから大丈夫よ^^」
「生理来るまでは暫くはエッチするの
控えておこう」
「我慢できる?…」
「うん…我慢する。かすみの事大事だからね」
「さとし君優しい人で良かった…」
かすみはポロポロと泣いた。
「泣かないで…」頭をなでなでしながらぎゅっと抱きしめた。
「怖かった…。遊ばれたのかと思って…。すごく好きだったのに
もう男なんか嫌いって気持ちになりそうだった」
「俺はそんな軽い男じゃないよ。でもやった事は軽はずみだった。
もっとちゃんと勉強すべきだった。ごめんね」
「分かってくれたらいいよ。もう安心したから」
暫く二人は公園で寄り添い、そしてお互い家に帰った。
最初のコメントを投稿しよう!