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それは3年になった始業式の日でした。
2年から3年に進級するにあたりクラス替えがあり、クラス表は校舎の正面玄関の前に張り出されていて沢山の生徒でごった返していました。
私は親友の三久と千尋の3人でクラス分けの表を見ていました。
「やった。二人とも同じクラスだよ。」
「よかったー。今年もよろしくね。」
親友2人とクラスが同じになり私は安堵していました。
その時沢山の人混みをに押され私は転びそうになってしまいました。
「大丈夫?鈴原さんだよね?俺も1組なんだぁ。1年間よろしくね。」
転びそうになり寄りかかってしまったのは篠原大地君でした。
2年の時から女子に人気で学校では知らない人がいないくらい人気者。
そんな大地君が私の事を知ってるなんて。
「あ、ごめん。こちらこそよろしく。」
「じゃあ教室でね。」
そう言うと大地君は他の男子生徒と校内に消えていきました。
「ちょっとー。今の篠原だよね。」
「三波の事知ってたじゃん。なになにそーゆーことー?」
ぼーぜんとする私に2人がからかいながら近づいてきました。
「そんなんじゃないよ!
それより私達も教室いこ。」
その時から私は大地君に思いを寄せるようになったのでした。
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