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大地君に告白ができないまま季節は夏になろうとしていました。
大地君は案の定すぐにクラスの人気者になり女子達からも大人気になりました。
「はぁーぁ」
「なに三波。また大地君の事を考えてたんでしょ。」
流石は親友。すぐに言い当てられてしまいました。
「違うもん。もう夏だなぁーって考えてただけだもん。」
告白ができないままどんどんクラスの人気者になっていく大地君を見ていて私は焦っていました。
「篠原まだ彼女いないらしいよ。でも速く告白しないと他の女子にとられちゃうぞ。」
「うー。」
親友の二人には私が大地君を好きな事は報告済みで事あるごとにプレッシャーをかけられているのです。
「でも一回話しかけられただけで好きになっちゃうなんて三波も乙女ねぇ。」
二人して私をからかって。
ふと視線を感じてそちらを向いてみると大地君がこちらを見ていました。
目があった瞬間に私の頬は紅潮し、思わず下を向いてしまいました。
「あらあら。」
その様子を見ていた二人にまたからかわれてしまいました。
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