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39歳で青春するのはダメですか
俺は人生ってやつを何処で間違えたのか
何が正解だったのか
39歳にもなって考えることかと正直思う。
俺はたぶん諦めたのではなく考えるのをやめたのだ。考えても答えは一緒だからだ。正解など死ぬ間際にでもならねば出るものではない。生きてる最中に答えがわかるなら誰も道を踏み外さない。誰も間違わない。
加えて俺は中2病を今も引きづったままの典型的なダメな大人だ。
夢や希望などとは無縁で、何となく1日1日を過ごし、持て余す性欲に悶えるだけの学生生活を終え、特に興味のない会社に入社しやりたくも無い仕事に就いて、歪な愛想笑いと自己嫌悪を繰り返し、挙げ句の果てに心を壊し無職に陥り、働く事もできず怠惰で憂鬱な毎日を送るだけのおっさんニート落伍者だ。
部屋に引き籠ることは苦では無い。
というか外に出るなぞ恐怖でしかない。
誰かに会いたくないとか話したくないとか
それ以前の問題なんだ。
ーーー全て面倒だ
出来れば買い物にすら行きたくない。
玄関ドアの向こうにはそれはそれは恐ろしいゾンビがうじゃうじゃ徘徊しているのだ。部屋から出られるはずがない。
そんな俺が唯一心躍るのは好きなアニメを見ることそれだけだった。
それも好んで見るのは恋愛ラブコメ。39にもなってだ。
ハーレム系の男主人公がモテまくるありえないシチュエーションで繰り返される色恋模様に胸ときめかす・・・。これを世間では落伍者と呼ぶのだ。わかっている。
結婚もせず、子供もいない、持ち家もない。
今は職すらない。アニメが心の拠り所で、しかもラブコメばかり観ている。併せて精神を患い人と接するのも怖い。どこで道を間違えたかなと思わずにはいられないだろう。
それでもまだ生きている。生きていていいのかと聞かれたら動揺するしかないんだが。
・・しかし生きているなら何かできる事はないか。あの世で人生を振り返った時に閻魔様に語れるような何かを遺せないか。
そうずっと考えている。
39歳で中2病でニートと言う、今の時代ごくありふれた人生の落伍者であったとしても。
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