違和感

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狐と牛。 二人を見て愕然とした。 まさか自分だけではなかったとは…… しかも二人共白人の顔立ちで、服装が軍服のような格好をしている。 「*******」 それに狐の男がケイに何か語りかけているが、彼の言っている言葉が分からない。 異国語のようだが、英語でも無さそうだしフランス語、イタリア語とも違う気がする。 勿論、日本語でもない。 「あの……ここは何処ですか? Excuse me. Where am I ?」 一応日本語と拙い英語で聞いてみたが、彼らは訝しげにこちらを見るだけで通じていないようだった。 「*****」 「*****……***……」 二人は何やら会話を始めたと思ったら突然牛の男がケイの腕を掴み、何処かへ連れて行こうとした。 「おい、何しやがる!?」 いきなりの事でケイは振りほどこうとするも180㎝のケイの身長よりも大柄でガッシリした体格の彼から逃げる事が出来ない。 寧ろ抵抗する程強く握られるだけだ。 そのまま引きずられるように連れていかれてしまった。 森の中の開けた先には同じ軍服を着た獣の耳や尻尾の生えた人達が沢山いた。 そして簡易的なテントが並ぶ中、狐は少し大きめのテントの中に入っていった。 暫くして狐が戻ってくると今度は一緒に中へと入った。 そこには2~3名の獣人のような人が居てその中央にケイと似た黒豹のような耳と尻尾を有した男が居る。 するとその黒豹の男が近付いてきてケイの容姿を舐めるように見回してくる。 ケイは何をさせるか分からず気が気でなかった。 黒豹は顔を近付け臭いをクンクンと嗅いで驚きの表情を見せた。
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