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「ユウト君って、きれいな身体をしてるんだね」
Tシャツとの境目がきっちり焼け、姿勢がよく引き締まった身体を見詰め、わたしから感じたままの一言が溢れた。
「な、な、何言ってるんですか?」
ユウト君が耳まで真っ赤にするので、セクハラまがいの発言をしたと気付かされる。慌てて繕おうとするも先にドアを閉められてしまう。
『きれいな身体』とは、例えると彫刻をみた時みたいな感想であって性的な意味合いはない。しかし彼からしてみれば嫌悪と警戒心を抱くのに充分な理由だろう。
しまったなぁ、閉ざされたドアの前で項垂れる。
「ドア、開けてもいいですか?」
「あ、うん、ごめんね。どうぞ」
制服に着替えたユウト君に先程の赤みはない。そのまま、わたしに視線をやることなく通り過ぎていく。
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