愛がなくても朝食は食べる

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 ユウト君は遅番を担当するスタッフとして採用されたが、最近はわたしと開店から一緒に働くシフトになった。  書店は意外と力仕事が多い。朝はまず入荷してきた商品をさばく。文芸書、雑誌、コミック、実用書等々、発売日が重なれば結構な物量だ。  以前は体力の半分以上がこの荷捌きで消費していたが、やはり男手があるのは助かる。  ユウト君は積み上げられたダンボールを次々降ろす。わたしはそれらを開封し、中身を仕分けていく。
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