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拝啓
わたくしはF78星雲のくりまんじゃろ星からやってまいりました、くりまんじゃろと申します。
実は恥ずかしながら、わたくしの宇宙船が突然胡椒してしまい、地球に不時着せざるを得なくなってしまいました。
宇宙船が壊れては、仲間との連絡もままなりません。
つきましては、こうして出会ったのも何かの縁、貴男様にしばしの宿をお借りしたいのですが、よろしいで御座いましょうか。
かしこ。
かしこ。って、メスかよ。
「っていうか、コショウ間違ってるぞ」
一通りツッこんだ後で、オレは首を横に振った。
「嫌だね。お前みたいな得体の知れない奴とは、関わり合いたくないよ」
ガビーンとショックを受ける、奴――くりまんじゃろを、ぽいっと道に放り出す。
「オレは平凡な高校生でいたいんだ!」
そのまま奴に背を向けて、歩き出す。
「うゆ! うゆうゆ!? うゆー……」
奴の声がだんだん泣き声に変わっていったが、オレは振り返らなかった。
しかし。
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