SIDE-G

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「な、何…これ?」 西の地、ロートレックの山にたどり着いたアリスは目を疑った。 確かこの山は西の地でも特に巨大な山だった。 だが…目の前の山は3分の1がへこむようにえぐり取られ、見る影もなくなっていた。 大砲や電磁銃、擬態獣の使う魔法ですらあんな風にはならない。 間違いなく『ラストウイング』を使ったのだ。 あの『剣』で、ロウガが『天雷脚』を使ったのだ。 即座にアリスは“剣域“を発動させた。 もしかしたら、まだ見つかるかもしれない。 まだ、助けられるかもしれない。 その思いが、アリスの足を進め…僅かな可能性を拾い上げた。
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