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三年後。
記録的豪雨が列島を襲った。
集中豪雨が何日も続き、地域よっては川の氾濫があった。
僕の街も例外では無く、下校時の帰り道だった川沿いが濁流で崩壊した。
幸いにも僕の住む地域はもとから丘の上にあった為、何の被害も無かったが、遠く離れた地域で同じ状況が起きていた。
話を聞いた僕は急いでテレビを付けた。
農村の水没した映像が目に飛び込んで来た。
「嘘だろ？！」
古い民家は濁流に押し流され、橋は決壊し、村は村の姿を失っていた。
栄えていた場所でさえ、建物が水没しかけていた。
救助ヘリが屋根に逃げた村民を助け出していた。
恐ろしい光景だった。
泉から僕の携帯にメールが届いていた。
「ヘンタイ君の村だよね？ 大丈夫？」
身体中の肌が寒気を感じた。
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