それから。

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それから。

先輩のように、生きられない人たちを助けたくて医療の道を選んだ。 助けられなかったから。 あのとき、何も出来なかったから。 もうあんな思いしたくない。 「よっ!」 「……あ、お疲れ様です」 でも、慣れないことばかりでうまくいかないんだ。 どうしても先輩のこと思い出しちゃう。 「な、その写真。毎日見てっけど、友達?」 「……あー、元彼……です。亡くなったんです、病気で」 「そうか。ツラかったな」 「……学校の先輩だったんです。未だに信じられないんですよ。ここにいないこと」 会いに行けたらいいけど、天国には行けないよ。
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