それから。

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先輩、俺……幸せになってもいいのかな。 幸せになりたい。 先輩と過ごした時間のように。 「……すみません。暗い話して」 ずっと見守ってて。 「俺は構わないけど?」 この道に進んでからね、俺のこと気にかけてくれる人がいる。 吉永先輩っていうんだけど。 俺のことを指導してくれる優しい先輩。 ときには、叱られることもあるよ。 「……そういえば、彼女どうしたんですか? 最近見かけないですけど」 「こないだ、別れた。俺に好きなやつ出来たし、それ告げたらめっちゃ怒って」 「……あ、そうなんですね」 これ以上聞いてはいけない気がして、その場から仕事へ戻ろうとした。
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