異世界転生!?

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開けてみると、 『名前は明かせませんが、貴殿に内密で頼みたいことがあります』 というようなことが書かれていた。 ますますナンダコレハ。 こんなことを頼んでくる知り合いなど、人付き合いの極端に悪かった俺には全く心当たりがないが。 しばらくメールだけでやり取りをしていると、どうも相手はある大御所の作家の秘書をしている女性らしい。 そしてお願いとは、投稿サイトで、俺の作品を見たので、才能がつきかけているその作家のゴーストを頼みたい、ということだった。 なんということ。 霊魂(ゴースト)になってゴーストを依頼されるとは。 しかし、ここだけが、俺の未練を現世に晴らすチャンスかもしれない。 少々の報酬をふっかけたが乗ってきた。 振込先は、叔父がしていた、児童保護施設への寄付財団にしておいた。
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