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異世界ゴースト始めました。
『小説代筆 承ります 秘密は厳守します』
そんなサイトを立ち上げた。
幾つかの依頼が来た。
新人賞に通らない、かつての俺のような文学青年から、それなりに名の通ったプロの作家まで。
幸い、魂だけの俺は、生前に読み漁った文学の記憶が薄れることはなく、またこの体では全く寝なくても、いくら文面を考え込んでも疲れないことも判明。
それで、俺はこの異世界の果ての穴倉にこもり、必要ない寝食をせずゴーストの仕事にかかりきりになった。
俺の作品で新人賞を受賞したもの、スランプ続きでノイローゼになりかけていたところを救われたものもいた。
これはいける。
俺はここから、文学を変えてやる。
そして純文学の黄金期を、今こそ取り戻し、新たに立ち上げてやる。
そう思った。
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