第十三話▽バラしました(笑)

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第十三話▽バラしました(笑)

それは、 運命の采配か悪魔の悪戯か…… 実稀君と買い出しに 行ったのが始まりだった。 倉庫の冷蔵庫が空に近くなり 毎日、二人一組で 買い出しに行っていた。 「え……実稀さん?」 そして、今日は あたしと実稀君で 行った帰り、 雷鳥の幹部に見つかった。 「弘士か……」 荷物を持ったまま 実稀君がため息を吐いた。 「何で、実稀さんが 雨竜の姫といるんですか⁉」 最近、来なくなった仲間が 敵の姫といたら そりゃ、吃驚するだろうなぁ(笑) 「俺が“雨竜の仲間” だからに決まってんだろう」 何の躊躇いもなく あたし達を“仲間”って言ったね(๑•᎑•๑) 『元お仲間さんが ポカーンとした表情(かお)してるよ』 笑いそうになるのを耐えながら (多分、肩がふるえてるけど) 言うとニヤリと嗤った。 『ほっとけ。 さっさと倉庫に帰るぞ』 元お仲間さんを無視して あたしの手をひいて歩き出した。 ★━━━━━━━━━━━━━━★ 『ただいま』 やっぱり、皆がいる 此処が一番落ち着く。 「スーパーで雷鳥の幹部にあって 俺が雨竜の仲間だって言ったから 直ぐに雷加の耳に入るだろうよ」 冷蔵庫に買ってきた物を しまいながら、実稀君は 事も無げに言った。 その言葉に倉庫の中に 笑いが広がった。 「実稀ナイスだ」 礼君が側に来て実稀君の肩を叩いた。 同い年の礼君、侑君、実稀君は 結構、仲がよかったりする。 『あの幹部君の表情(かお)を 見せてあげたかったな(笑)』 あたしがそう言うと実稀君も頷いた。 「あれは傑作だったな」 二人で思い出し笑いをした。 「そんじゃぁ、 二週間後に雷鳥の倉庫に 実稀の彼女と茉緒里の 復讐に行くとするか(ニヤリ)」 礼君が総長の表情(かお)になった。
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