『冷やしガバゴボラ、始めました』

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「ガッ! ガッ! ガッ! ……ガバゴボラ!!!!」 私は声をあげた。 「ええ、お客さん、とっておきのガバゴボラ、よーく冷えてますよ」 滝堂は笑いながら、タライの中の小さなガバゴボラを引き上げた。  黒曜石(こくようせき)のようにつぶらな色の瞳。  恐竜を思わせる、鎧のような鱗だらけの身体。  一見、赤い色をした、海外の爬虫類にも見えた。  だが、背中のトゲや、頭の角は、日本を最近闊歩する超巨大宇宙生命体、ガバゴボラと全く同じものだった。 「こ、こ、こ、こんなもの! どうしたんだよ!」 私はぶるぶる震えながら言った。
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