5人が本棚に入れています
本棚に追加
「ガッ! ガッ! ガッ! ……ガバゴボラ!!!!」
私は声をあげた。
「ええ、お客さん、とっておきのガバゴボラ、よーく冷えてますよ」
滝堂は笑いながら、タライの中の小さなガバゴボラを引き上げた。
黒曜石のようにつぶらな色の瞳。
恐竜を思わせる、鎧のような鱗だらけの身体。
一見、赤い色をした、海外の爬虫類にも見えた。
だが、背中のトゲや、頭の角は、日本を最近闊歩する超巨大宇宙生命体、ガバゴボラと全く同じものだった。
「こ、こ、こ、こんなもの! どうしたんだよ!」
私はぶるぶる震えながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!