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【ご報告】
鈴丘千咲、もうすぐ25歳、昨日───お正月休み最後の日───約3年付き合った彼氏の瀬良優悟と別れました。
年末年始は神奈川県鎌倉市の実家に帰っていた。昨日東京に戻ってきて、よく二人で行っていたハワイアンなカフェでサクッと別れたい旨を伝えた。どちらかの家で別れ話をしたら緊張感がなくなあなあな感じになってしまいそうだし、玄関から出ていく時に微妙な空気になってしまいそうだから外がいいなと思った。
───思えば、『付き合おっか。』とさらりと言われたのもこのカフェだったな───。
同じ歳の優悟とは社会人になってすぐ大学時代の友達・海老瀬柚香が開いた合コンで出会った。彼は柚香が就職した、錦糸町に大きな自社ビルを持つ大手玩具メーカーの同期だった。
家系ラーメンが好きなところが同じで、何度かデートをしてから付き合い始めた。
どうってことない、平凡なカップルをしていた。仕事帰りや週末に待ち合わせてラーメン、居酒屋、ネットカフェ、カラオケ、映画なんかに行ったり、お互いの一人暮らしの家を行き来して、DVDを観たりゲームをしたりして、誕生日やクリスマス、記念日にはちょっといい食事をしたりして、たまには近場に旅行にも行った。
喧嘩とか浮気とか決定的な何かがあったわけではない。けれど、私は数ヶ月前から彼と別れたいと思っていた。年が変わり気持ち新たに新年を始めるにあたり、今こそそのタイミングだと思ったのだ。
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