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いや、ははは・・・夢で見たなんてそんなことあるわけないでしょ。私のことをどこかで見ていたに違いない。つまり、優悟は嘘つき&ストーカーになってしまったってこと!?
どうしてだろう。あんなにあっさり別れたのに。小学生の時運動会のダンスで使ったポンポンを作る時に使ったテープをさく時みたいにスルッと気持ち良く別れたのに。
いや、でもこの一週間、優悟は彼の会社の福岡支社に出張していたはずだ。別れたというのに、メッセージアプリにラーメン、もつ鍋、福岡タワー、日曜日の今日帰ってくる前に行ったらしい門司港の写真などが送られてきていたし、今我が家の玄関には出張帰りの彼のキャリーケースが置いてある。明太子のお土産までもらった。
だから彼本人が私のことをストーキングするなんて不可能なはず。え?何?じゃあ、探偵でも雇ったの?何で?
私こそ夢を見ているんじゃないだろうか。むしろ夢であってくれ。そうじゃなきゃ困る。
困っているのに更に何故か優悟の顔が近づいてくる。しかも付き合っていた時には見たことのないような熱い眼差しで私を見てくる。両手首を押さえつけられていて動けない。
───どうしよう、わけわかんな過ぎて泣きそ・・・。
ほんと、何でこんなことになってんの!?誰か、誰でもいいから教えて!!そして助けて!!
(Day 7 後半に続く)
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