作者の悩み事1

1/1

2人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ

作者の悩み事1

怖かった。 怒られるのが。失敗を指摘されるのが。 出来なかった。 「そやw」って、笑って誤魔化せなかった。 「助けて」も言えない。高すぎたプライド。 そんな時、「俺」を作り出した。 皆を救えて、でも弱くて。 自分を全て吐き出せる。そんな「俺」だった。 帰りたくない。このままずっと。 夢の中にいたい。目覚めたくない。 そんな毎日。 スマホのやり過ぎだと。 夢があるなら勉強しろと。 心の病もわかると。 何が? 何がわかってるの? 俺の心の叫びの何割わかってんの? そう思った。 今度は兄も一緒だった。言われるのは2回目だ。 「スマホばっかいじってないで家事しろ」 泣いて。泣いて。それでも足りなかった。 文句も愚痴も腐るほど言いたい。 でも言えない。 怒られる。怒られる。怖い。怖い。 部屋まで聞こえてくる物音に怯えた。 また怒られる。次はいつ怒られるのか。 怖くて怖くて。我儘な自分。 「俺」なら、素直に言えた。言い返せた。 どうして?どうして?何故言えない? 怖いから。親の立場には勝てないと。 黙らせればどうにでもなる。 不機嫌になればすぐ怒る。 あぁ、いっそ死んでしまおうか。 こんな世界とおさらばしようか。 だけど苦しいのは嫌だ、なんて。 馬鹿みたいだ。ベッドに横たわって、泣いて。 リアルじゃなくネットで同じ人がいるか探した。 助けを求めれないから。 この足を切ってしまえば、キッチンに立つ必要も無い。 この手を切ってしまえば、包丁を握る必要も無い。 でもきっと痛い。痛い。苦しい。苦しい。 嫌だ。…って。本当に苦しい人はもっといるのに。本当に馬鹿だ。 耳を塞いで、何も聞こえない? 目を閉じて、何も見えない? そんな事出来なかった。 何をしても朝は来る。明日は来る。 世界は広い?まだ諦めちゃいけない? 何それ。俺にとっては今見えてる世界が全て。 それなのにまだ耐えろと?辛いよ。 また笑う。歌う。聴く。見る。 努力しない。努力する気力もない。 何かの手違いで、死ねないかな。 転生したら、何にもなれなくていいから。 空から見てるだけでいいから。 「生きるだけで精一杯の俺に、これ以上何を望むんですか?」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加