謝るな

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 まだ先端をくわえただけなのに、口腔がいっぱいになった。顎の苦しさを我慢しながら、上目づかいに鷹城を見る。 「……なんだ?」  鷹城は目を細め、薄く唇を開いていた。とても色っぽい表情だ。 「きもちいいところ、おしえて」 「無理しなくていいんだぞ」 「やりたいの」 「……本当にいいのか?」 「うん」 「じゃあ……もっと、深くくわえて」  真琴はこくりと頷く。 (おっきい……半分も入らない)  一気に大変さが増したが、不思議と止めたいとは思わなかった。 「そう……。で、先を舐めて」 「ふ……っ」 「次は、吸ってくれ」 「んっ……」 「入らないところは、手で……」 「……ふぁ…」  ぴちゃぴちゃと音が響いた。  頑張って指示通りにやろうとするが、しかし上手く出来ない。助けを求めて目だけで鷹城を見ると、大きな手のひらが伸びてきて、頭を撫でた。 「いい子だな。すごく、上手だよ……」 「ん、ん……っ」  子供みたいに褒められて、じんと心が濡れた気がした。
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