主導権

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主導権

 しかし鷹城止まらなかった。真琴の放ったものをすくい、ペロリと舐める。 「んー……、苦いな」 「ひっ……! なにしてんの……?! やめて、きたないっ」 「お前も俺の飲んだだろ」 「おれはいいのっ」 「勝手な奴だな……。まあいいさ。次はお前のも飲ませろよ」  鷹城がにやりと笑った。その妖しげな笑みに真琴はドキドキしてしまう。 「――ほら、集中しろ」  鷹城が真琴の太ももを抱え直した。指を抜き、蕾に凶暴な楔の切っ先を当てる。 「……!」  熱い感触に真琴は身震いした。 「力抜いとけよ……」  鷹城が先端をゆっくりと蕾に沈ませた。 「……っは、あ、ああー……!」 (これ……このかんじ……!)  約四ヶ月ぶりの鷹城の熱。渇望していたものをやっと与えられた歓びで真琴は震えた。  鷹城によって潤いが足され、丹念に慣らされたせいか、痛みは全く感じない。むしろその分強烈な快感がダイレクトに襲ってくる。 (せんせいの…せんせいが、おれの中に…! 嬉しい、うれしいよぅ) 「っあ、あんっ……」  やっと主導権を取り戻した反動か、鷹城は自由に真琴を苛(さいなん)んだ。
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