3449人が本棚に入れています
本棚に追加
「いたっ……! んっ……もう、おぼれ、てるのにぃ……」
「嘘つけっ」
「あっ……うそじゃ、ない……!」
「じゃあなんなんだよ、お前は俺をどう思ってんだっ」
「ふぁ……そんなの、言えっ、いえない……!」
(おれだってほんとうは、言いたい。ホントのきもち。でも……!)
真琴は自分で自分の心にブレーキをかける。
想いを告げるには彼と自分は遠すぎる。オタクで、気持ち悪い自分が隣に並んでいい相手ではないのだ。
劣等感と自信のなさが、ますます真琴を臆病する。
だが心はなんとかコントロール出来ても、体は別だった。押さえ切れない愛しさが勝手に手を動かした。
(せんせい……すき……!)
真琴は両方の手のひらで鷹城の頬を挟むと、ぶつけるようにキスをした。先程の口づけよりももっと強い想いのこもった接吻に、鷹城がはっとしたように目をみはる。
「……んぅ……せんせぇ……せんせ…い…!」
なんども角度を変えて交わる熱烈な口づけに、鷹城が応えた。
最初のコメントを投稿しよう!