素直なのは体だけかよ

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「いたっ……! んっ……もう、おぼれ、てるのにぃ……」 「嘘つけっ」 「あっ……うそじゃ、ない……!」 「じゃあなんなんだよ、お前は俺をどう思ってんだっ」 「ふぁ……そんなの、言えっ、いえない……!」 (おれだってほんとうは、言いたい。ホントのきもち。でも……!)  真琴は自分で自分の心にブレーキをかける。  想いを告げるには彼と自分は遠すぎる。オタクで、気持ち悪い自分が隣に並んでいい相手ではないのだ。  劣等感と自信のなさが、ますます真琴を臆病する。  だが心はなんとかコントロール出来ても、体は別だった。押さえ切れない愛しさが勝手に手を動かした。 (せんせい……すき……!)  真琴は両方の手のひらで鷹城の頬を挟むと、ぶつけるようにキスをした。先程の口づけよりももっと強い想いのこもった接吻に、鷹城がはっとしたように目をみはる。 「……んぅ……せんせぇ……せんせ…い…!」  なんども角度を変えて交わる熱烈な口づけに、鷹城が応えた。
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