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第1話振り向いたら
僕の名前はロキ、それ以上でもそれ以外でもない…
唐突にこんな事を人に話すのは頭がおかしいとは思うのだが。
僕ロキはこれからこの世からログアウトするために廃墟の屋上に立っている。
正直深夜という事もあってか、とてもなく怖い、満点の満月が闇をさらに深くしている気がした。
今日は風も強かった、怖いけどもうこの世に未練も何もない僕が意を決して飛び降りようしてしていたら一人の少女が僕の背後に話しかけた。
「消えてしまいたいの?
生きてるのは辛い?悲しい?
でももっと悲しい事があるの、君は私と出会えたそれなのに私とお別れしてそれでも生きるのをやめてしまうの?」
金髪の長髪をなびかせ、青い澄んだ瞳が僕を離さない。
何故この人は僕を止めようとしてくれているんだろ?その謎だけが僕の頭の中を駆け巡る
そんな僕の疑問をよそに彼女は口を再び開いた
「つまらないなら楽しくしたらいいんだよ、アリスを求めるなら私は貴方を退屈にはしないよ?私と生きるのを望むなら私と付き合ってみない?」
つまりこれは逆ナンとか言う奴?
でも初対面とは思えない彼女に僕はこの時から惹かれていたのかもしれない。
「僕はロキ、それ以上でもそれ以下でもないよ
これから僕の彼女としてよろしく」
「私こそロキの彼女として退屈させないようにドキドキさせ続けるからよろしくね!」
こうして奇妙な出会いから僕達は付き合うことになった。
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