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女子会のネタ
「山崎風斗、式に招待するの?」
高橋さん、最近、彼女のことを結愛さんと呼ぶようにしたんだよね。
だって正確には、元高橋さんだから。
彼女と久しぶりの飲み会で初っ端に聞かれた質問。
「決めてないです」
「私たちの時、呼ばなかったから」
「城嶋さんがダメだって言ったんですよね」
「思ったより、独占欲、強め系の人だったみたいなのよね」
「結愛さん相手なら、誰でもそうなるかも」
「三上さんだって、かなりのもんじゃない?しかし、どうして私達、揃いもそろって、あんな奴と付き合っちゃったんだろうね?」
二人から出る大きなため息。
「私は恋愛偏差値というか経験値が低いというか、実質ゼロだったので、まぁ仕様が無いとして、結愛さんはなぁ」
「風斗が最初っていうのも、残念な感じよね」
「もう、それは忘れることにしてるんで」
「まぁ、あの時の私も、かなり血迷ってたってことで」
「お互い忘れちゃいませんか。城嶋さんにしろ、三上さんにしろ、山崎風斗のことは私達の記憶から追い出しちゃった方が、彼らも喜びそうだし」
「まぁ、それもそうなんだけど。私達を巡り合わせたのもアイツっていうのがねぇ」
「あんなんでも、何かもってるんですかね」
「ブラックホールとか?」
「吸い込むだけ吸い込んで、本人は空っぽみたいな?」
二人で久しぶりに大笑いした。
これだけ飲み会のネタを提供してくれるなら、存在価値があるということで、まぁいいか。
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