決断の日

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決断の日

『どれもこれも太閤のおかげではないか。よもや東軍につくとは言わぬな?』 『女の七光りか。蛍のようだな』 『高次殿。戦になったあかつきには、是非東軍の見方をしてくだされ。この通りじゃ、宜しく頼みますぞ』 『高次! わしが死んだら京極を頼む』 『逃げろ。秀吉の軍が攻めてきたぞ』 『この恥さらしが』 『もはやこれまで。秀吉め、織田家をのっとるつもりか』 『高次様。ご決断を』 『お兄様。竜子は強く生きようと思います。お兄様? おにい___
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