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「えっと……だから――」
「そっかー」
驚くほどあっさりした返事があった。
「……そうだよね。ヒロも、もう子どもじゃないんだもんね」
自分に言い聞かせるような、ぼそぼそとした口調だった。
でも、次の瞬間。
「わかった。あたしも、もう変に干渉しない。世話もほどほどにとどめる。でもその分、責任とかも自分で考えてね」
拍子抜け、でも、安堵した。
「うん。それでいい」
そこがタイミング的に良さそうな気がして、紙袋を突き出した。
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