あなた

結婚、今年で１３年
色々あったけど
あなたと２人で
歩いてきた道
私、結構
気に入ってる

「順調だった」のは
最初の１年くらいだったね
ホントにラブラブだけの
夫婦だった
まぁ、あなたが帰ってくるのは
夜１０時過ぎてたけど

そして、私の父の死
それから私は
変わってしまった
だけどそんな私を
変わらない瞳と腕で
抱き締めてくれたあなた
少しずつ私は
あなたの大切さに
気付くようになってきた

２００９年、秋
２人が仲良しだった証拠に
赤ちゃんが私のお腹に
宿ってくれた
だけど問題も山積みで
大変な出産になった
あなたは、私が笑顔のときも
涙のときも
一緒に大切な命の
誕生を待ち望んでくれたね

そして、２０１０年７月
陣痛促進剤投与の末の
緊急帝王切開で
元気な女の子が
生まれたね
ホントにあなたは
喜んでくれた

けど・・・私は
病気が悪化して
３か月入院
そのあいだあなたは
毎週通ってくれたね
愛する娘に会うためも
あったんだけど

３人で暮らすようになって
あなたは朝早くから
保育園に娘を
預けに行って
定時で上がって
娘を迎えに行った
ほとんど育児は
あなた任せだったけど
文句も言わなかったね

今、そんな娘も４年生
それまでのあいだには
私は入院も
繰り返したけど
あなたは毎日
会いに来てくれた
どんなに嬉しかったか
どんなにあなたが来るのが
待ち遠しかったか
あなたは分からないだろうな

時にきつい言葉で
私を傷つけることもある
あなただけど
それはあなたがただ
不器用なだけ
根底には
愛があるってこと
私には分かってる

私が、ガラスの心を
持っているっていうことを
言っていた
精神科の
お医者さんもいらっしゃったな

私ね、あなたと出会えたの
運命だと思ってる
だから、初めて会った時
病気のこと話したの

あなたは専業主婦の私の
家事をすごく助けてくれてる
ほんと、いい旦那さまです
「一人暮らしが
長かったからね」
ってごめんね、私が１人に
しちゃってたんだよね

あたしね、あなたに出会えて
ホントによかったです
何回でもいうよ
きっと運命だったんだ

ありがとう
私に出会ってくれて
これからもよろしく
おねがいします