あとがき

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あとがき

こんばんみ!著者のLilyです。男性であります。 いかがでしたでしょうか、ろうめよの呪継。自分としては中々面白いなと自画自賛したいところなんですが。マジで本当に「面白かった」くらいでいいので感想くださいな。乞食なので。いいねしますのでお願い致します。 それではそろそろ裏側を話していこうと思います。 今回の作品は呪童の歌という作品の続編です。 https://estar.jp/novels/25666765 まず呪童の歌のプロットを練る際、初めてのホラー小説ということもあってか、後味悪い感じにしようかなぁと思いました。まぁ簡単に言えばバッドエンドですね。ただ僕は非常に優しい男なのでどこかしらで報われてくれんかなぁと思っていました。 ということで若干の「続編あるかも」みたいな内容にしてみたんですけど、僕は非常に面倒くさがりなので「いや、続編書くのはめんどいな…」って思ったらそのまま後味悪い感じのまま放置しておこうとしたんです。最低ですね。 しかしTwitterのフォロワーさんの意見、あとは美容院で髪切ってる時に呪童の歌を読み返したりしていると、徐々に続編書きたい欲が燃え上がってきまして。沸々とね。そりゃまぁグツグツと。 ということで8月末からプロットを練り、9月前半には書き上げました。プロットはかなり時間をかけたんですけど、本文はかなり早く書き上げることができました。やったね。 作品の裏側として、呪童の歌の冒頭を伏線にした感じでした。 「風に吹かれて騒めく木々は、人間の噂話のようだった。」 この文章、日翠山に眠るろうめよのことなんですねぇ、怖いですねぇ。 あとは呪童の歌のラスト、中村一家とは違う夫婦が公衆トイレに入ってく描写。あれは最終的に「呪いは続くよね〜」という終わり方を目指したわけなんですが、その時の会話はちょっとやんちゃそうな雰囲気があると思うんです。これは井口夫婦なんですねぇ、怖いですねぇ。 そしてこの作品をもう一度読んでいただくためにも(もっと読んで欲しいから)、とある設定をお披露目します。 この作品を書く際にモデルを決めたんです。こういう雰囲気の芸能人、役者さんのイメージがいいなぁと思って。 まず決めたのは葛城秀夫。ちょっと嫌な役柄ですね。このキャラクターは木下ほうかさんをイメージして書きました。ちょっと分かるでしょ。嫌味ったらしい演技ピカイチじゃないですか。そしてなおかつこの作品の最後には秀夫は更生して良いパパを目指そうとするんですが、木下ほうかさんがそうやって奮闘する姿、見てみたくないですか? 次は葛城由紀子。一見羨ましがられる家庭の奥様、みたいな感じだけど旦那には逆らえない。みたいな。でも上品。このキャラクターは吉田羊さんをイメージして書きました。どうよ。結構ピッタリでしょ。 続いては葛城慶。引きこもりの息子です。ちょっと言葉に詰まりながらも何とか更生していこうというキャラクター。これはあのジャニーズから、King&Princeの岸優太さんをイメージして書きました。意外かなこれは。 というのも僕はジャニーズが大好きでして、キンプリもちょこちょこ聞くんですけど。岸くんってかなり純粋無垢かつ天然ですよね。そんなキラキラした彼が鬱屈としていながらも頑張ってまっとうな人間になろうっていう姿、見てみたくないですか?僕は見たいので書きました。 お次は永島雄大。遠藤相談屋の霊媒師、永島友哉の父親です。厳格だけどどこか面倒見がいい。みたいな。このキャラクターは岸谷五朗さんをイメージして書きました。藁の盾好きなんですよね。真ん中分けの髪で白い装束を着てタバコをふかして、除霊する力めっちゃ強いってめっちゃ渋くない? 続きましては木本昭洋。恰幅が良い大柄の男性、気風が良いって感じのキャラクターですね。彼はバナナマンの日村勇紀さんをイメージして書きました。僕はもう絶対日村さんが良いと思って書いてました。というのも僕は乃木坂46も大好きでして、結成当初から冠番組を見ていました。その番組のMCをバナナマンのお二人が担当なさっているわけなんですが、この作品における唯一のバラエティー担当というか。失礼かもしれないけど、日村さんってその場にいるだけでちょっと面白くなるじゃないですか。場が和むというか。その雰囲気がホラー作品において良い緩衝材になったり、時には頼りになったりする。マジで重要なんですねこの作品において。 そして今回の作品における、主な敵の”ろうめよ”に関してです。 これに関してはマジで創作です。日翠山も創作です。 そもそも夫婦2人だけの怨霊でここまで呪いが続くもんですかねと。そして何故わざわざ新田夫婦は日翠山を選んだのか。 そういった面でも呪童の歌内においても「あの日翠山には何かある」という伏線になっていたわけですね。作中にも「神隠しは霊力の高いところで発生しやすい」と書いてましたしね。 ただろうめよに関してはマジで考えていませんでした。伏線とか言ってんのに何も考えてねぇのこいつ。 じゃあ日翠山で自殺者が多いっていうのはどうかと思ったんですが、何か上手いこと関係性がないなぁと。そこで考えたのは日本古来より続く風習みたいなものでした。よくあるじゃん、ここは昔から…みたいな。ということで考えたのが姥捨山でした。良くない風習だよなぁと思いながらも採用させていただいて、そこからろうめよの儀式なども考え始めました。 そして家族というテーマが出来上がりました。 ある実体験がありまして。高校生の時ですね。僕が幼稚園からずっと一緒にいた飼い猫がもうだいぶ弱ってきて、かなり衰弱していたんです。でも我々家族はもちろん死んでほしくなんかない。そうなった時に父親が「この病気を治す水を買ってきた」と言ってあるものが通販で届いたんですね。 今思えば、かなり胡散臭い水でした。こんなんで治るわけねぇだろって今なら思えるんですけど、当時の僕らはまぁ必死で、マジで治る、これが頼みの綱だって信じて疑わなかったんです。 それがこの作品における、”ろうめよ”を呼ぶ、ということです。 他から見たら明らかに胡散臭くて、そんな儀式して治るわけないじゃんって思っていても、極限状態に追い込まれるとそれ以外方法はないと思ってしまう。これは友人、恋人よりも家族の方が余計にそう思ってしまうんじゃないかなぁと思って、家族という在り方や複雑な関係性などを書いてみました。 家族ってめちゃくちゃ複雑なんですよね。友達と接していて「こいつ嫌いだわ」って思ったら関係はすぐに断てると思いますが、家族に対して「もう何なのマジで嫌だ」って思ってもなかなか関係を絶つことはできないじゃないですか。ましてや法が絡んできますから。だからなかなか難しい。 でもなかなか難しい中で、徐々に上手い付き合い方って見つかると思うんです。これはめちゃくちゃ時間がかかるかもしれないし、途中で投げ出したくなるかもしれないけど、でもいつかいい感じに修復できると思うんです。 家族を知らないからこそそういう理想論を抱き続けられる遠藤、親子の縁を一度は切ったものの心配されていた永島、この対極的な主人公たちだからこそこのテーマがしっかり映えたのかなぁなんて思っています。 さぁ、あとがきはこんなもんでいいでしょう。 他にも憑人形というホラー作品もあるので、ぜひ読んでみてください。 そして感想くださると嬉しいです!!!!マジで励みになるので!!!!!!!!おなしゃす!!!!!!!!!!
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