おネエさんと一緒!

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「でも、ここは、あなたみたいな可愛い子は、声かけられやすいから、危険だわ。」 「そうなのよ。」 「でも、介抱してくれたお礼をしたいです。」 「お礼ならいいのに。じゃあ、連絡先を教えるから違うところで会いましょう。」 「はい。」 僕達は、お互いの連絡先を交換した。 部屋につくと、電気が付いていた。 ああ、理沙かな。 ドアを開けて部屋に入ると、妹の理沙が振り向いた。 「東京にきたから、勝手にお邪魔しちゃった。」 「連絡してくれたらいいのに。」 「サプライズよ。」 そう言ってニヤリと理沙は、笑った。 「いつも、きっちりスーツ着てるのに、なんだか今日は、よれよれじゃない?何かあったの?」 僕は今日あったことを理沙に話した。 「いろいろ大変だったのね。彼氏と別れた日におネエさんに出会うなんてね。」 「まだ、混乱してるよ。」 「そのおネエさんは、綺麗系?」 「ちょっと背が高いハスキーボイスの女性に見えるよ。」 「じゃあ、お兄ちゃんは、範囲外かもね。」 「範囲外?」 「その人は、男らしい人とお付き合いする人なんだと思うけど。」 「よく分かるね。」 「お兄ちゃんだって自分より男らしい人と付き合ってたでしょ?」 「確かに。」 「お友達になれるんじゃない?」 「そうだね。」 僕はそう言いながら、なんだかモヤモヤしていた。
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