23人が本棚に入れています
本棚に追加
「今日は、飲むぞ!飲んであいつのことなんか忘れてやる!」
僕は、普段1人で居酒屋で呑んだりしないけど、今日だけは、1人で酔いたい気分だった。
話は1時間前に遡る。
僕は、同棲している彼とカフェでお茶をしていた。
すると、いきなりおかしなことを言い始めたんだ。
「俺、今の部屋から出て行くから。手続きも、荷物の移動も終わってるから。」
これ。と、差し出されたのは鍵。
「何?それ。」
頭が真っ白だった。
5年間、大学からの彼氏が部屋を出て行くって?
「どうして?誰か他に好きな人でもできた?」
すると彼はあっけらかんとした様子で、
「いやー。実はお前には黙ってたけど、俺、女もいけるんだわ。お前と付き合いながら何人かつまみ食いしてて。今度の娘は、お前より俺に合うって思ってさー。そういうことなんで、別れよう。お前、可愛い顔だからすぐ次が見つかるって!」
最初のコメントを投稿しよう!