君に告げる音

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翌週、約束通りに図書館で会った私たちは、帰り道にふたりでカフェに寄って、連絡先の交換をした。 毎週末図書館で会って、帰り道にあるカフェで本や映画の話をする。気付けばそれが、私たちふたりのあたりまえになっていった。 君との本の趣味は他人とは思えないくらいにぴったりだった。それに、穏やかな低音の声や物腰の柔らかな話し方が私にはとても心地がよくて。君の話なら、何時間だって聞いていられた。 夕方までカフェで一緒に過ごして手を振って別れたあとは、すぐに次の週末が恋しくて仕方なくなる。君も同じ気持ちだったと知らされたときには、出会ってから二ヶ月が過ぎていた。 やがて私たちは、図書館とカフェ以外でもふたりで会うようになった。少しずつ少しずつ距離を縮めていった私たちが結婚を意識するようになったのは、とても自然な流れだった。
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