私が泣いた理由

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ぐすっぐすっ 涙が止まらない。 鼻がツーンとして目頭を押さえて上を向く。 ダメだ。 逃げ出したい。 誰かに変わって欲しい。 でも私がやらないと先に進まない。 待ち望んでいるみんなが、違う意味で涙を流してしまうことになる。 コンコンコンコンコンコンコンコン スピードを早めた。 出来るだけ早くこの作業を終わらせたいからだ。 誰だよ冷蔵庫で保存したら涙が出にくくなるって言ったの…。 全然ダメじゃん! この為だけにゴーグル買うのもね…。 誰もいないのを確認できる時は鼻栓するんだけどね…。 やっぱり他人の目が気になるお年頃なのかしら?? さぁ続けましょう。 フライパンを熱して刻んだ玉ねぎを投入、きつね色になったら一度バットに上げてひき肉と混ぜて…ets 「まーだー!!」 「はーい!!」 「ママ何で泣いてるの?」 「ちょっと玉ねぎが目に染みちゃって…。」 「玉ねぎ??」 「ハンバーグ美味しいね♪」 「本当?良かったわ♪」 「泣いた甲斐があったね!!」 「そうだね(笑)」
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