6人が本棚に入れています
本棚に追加
四年という節目
少しずつ秋めいてきました。皆様いかがお過ごしでしょうか。洲道美宏です。
五年目突入。正直、ここまで長くなるとは思っていませんでした。プロットを立て直すたびにエピソードが増えていく。ラストは決めているんですが、それまでの道のりが長い。私自身、いつ終わるんだろうと思うほど。
実は、今年に入ってシリアスなシーンがずっと続いているので、少々気疲れ気味。先月お休みをいただき、番外編を更新したのはその反動でした。そろそろ緩いシーンが書きたい。
アクションが書きたくて「オニヒト」を書き始めたのになかなか筆が進まず、向いてないのかなぁと気分がネガティブな方へ転がり、気分転換に書きかけの「もしも異世界に~」に手を付けた次第です。
スランプなんて言うにはおこがましいですが、そんな感じでした。辛かった。ていうか、まだちょっと抜け切れていない感じがします。
巨大結界編は戦闘シーンが多いのでどうしても表現が似通ってしまい、代わり映えしなくなる。でも、こればっかりは勉強不足や想像力不足としか言いようがありません。不甲斐ない。だんだん、アクションってどうやって書くんだっけ? とか、そもそも今までどうやって文章書いてた? とかわけの分からんことを考え始め、終いには、私なんて所詮この程度よ、なんて悲観する。
アホですね。とっとと休めばいいのに。と、今では言えます。好きだから書き続けたい。でも、だからこそ休息も必要だと、しみじみと実感しました。
かの有名な、魔女の長編アニメ映画に出てくる画家の女の子がこんなことを言っております。
「描いて描いて描きまくる。それでも駄目な時は、描くのをやめる。散歩したり景色を見たり、何もしない。そのうち、急に描きたくなる」
というような内容で、あの映画で一番記憶に残っているセリフです。
彼女に倣ってしばらく書かないと決め、本を読んだり、買い物に行ったり、撮り溜めたドラマや映画を一気見しながら、まさに同じ気持ちになりました。ただまあ、頭ではセリフや展開をつい考えてしまっているんですが。
面白い作品を見ると、余計に書きたくなるんですよね。「自分の作品」を書きたいと思ってしまう。もうこれ病気だ。どうにもなりません。
仕事であれ趣味であれ、休息は必要です。休む時はきちんと休みましょう。心身ともに健康って大事です。特に今の時期、涼しい日もあるけど暑い日もあって、気温が安定していませんしね。
ていうか、アクションやバトルシーン、殺陣をてんこ盛り書いてる作家さんの凄さを改めて実感しました。ほんと難しい。
そういえば、初期設定やボツネタがヒントになったりするので、行き詰まった時は時々見直すことがあります。
今でこそ「寮」ですが、初めの頃は「組織」でした。支部や役職、課があり、樹たちは「実行部隊」に所属する陰陽師。大河は剣道部に所属していて、合宿で京都に行った時に宗史たちと出会う、という設定になっていました。これはこれで面白かったのかなと思いますが、多分収拾がつかなくなる。支部とか作ったらキャラどんだけ出てくんだ。今でも必死なのにこれ以上増えるとか、考えただけでぞっとします。ものっすごい数のキャラをきちんとまとめている作家さんとか、ほんと尊敬する。ああいうのって、きっちり細かく設定してらっしゃるんだろうなと思います。根掘り葉掘りコツを色々聞きたい。
あとは、大河と美琴の鴨川デートとか、宗史の大学でひと騒動。牙は初め、刀倉家の飼い犬として登場するはずだったとか、冬馬と良親はもともと一人のキャラだったとか。他には、自分でも不思議だったのが一つ。運動会に参加する紫苑。どういう状況なの。あ、双子を保育園に通わせて柴と紫苑にお迎えに行かせるとか、面白かったかもしれません。
こうやって書き出すと、がらっと変わったなと思います。初期設定なんか見る影もない。百ページ近く書いたものをまるっとボツったこともあって、それも残してあるんですよ。今でこそ思い切ってよかったなと思いますが、ちょっと切なくなるよね……。
先にも書きましたが、スランプ期間だったこともあり、その間にも本棚登録やいいねをいただいたことは、とても励みになりました。本当にありがとうございます。
ちょこちょこお休みをいただいているにもかかわらず、続けて読んでくださっている方もいて、何というかもう。神! と思っております。ありがたいです。
もうしばらくシリアスなお話が続きますが、お付き合いいただけると幸いです。これからもどうぞよろしくお願い致します。
なぜかすでにインフルエンザが流行り始めているそうですが、これからさらに流行る季節になってきます。これまで同様、うがい手洗いを心掛け、残り三か月を元気に過ごしましょう。……今年もあと三か月か。
では皆様、またお会いしましょう。
2023年9月13日 洲道美宏
最初のコメントを投稿しよう!