三年という節目

1/1
前へ
/12ページ
次へ

三年という節目

 一カ月遅れのご挨拶となってしまいました。お久しぶりでございます、洲道美宏です。  気が付けば四年目突入。一年経つたびにあれこれ思い出します。 「オニヒト2」にしたことはもちろんですが、中でも特に覚えているのが、第三十三章の大河が新幹線の中でイヤホンを引っ張り出したシーン。「ワイヤレスが欲しい」と書いてからしばらくして、なぜか私のイヤホンが壊れました。いや書いたけどもと思いつつ、いい機会なのでワイヤレスを購入。何となくコード付きの物をずっと使っていたので、コードがないのに耳元で音楽が鳴っているという状況に違和感が拭えませんでした。さすがにもう慣れましたが、いつ失くすかという心配は無くならない。便利なものでもデメリットはあるよね。  作品を読み返すと、色んな意味で気になる場面があります。その代表が「廃ホテル編」のワンシーン。晴はバイクで寮に来ているので免許証を所持していましたが、怜司は訓練途中に廃ホテルへ向かっていますので、免許証不携帯。紺野さんたちには内緒。同じく樹も不携帯。帰りに立ち寄った自販機ではキャッシュレスを使用した。というどうでもいい裏設定があります。便利ですよね、キャッシュレス。さすがに書く必要ないだろと思ったので書きませんでしたが、今読み返すと書き足したくなる。  前回、番外編の方で一話くらい上げられればと言っておきながら、結局間に合いませんでした。すみません。メインキャラの連作になりそうなので、どうしようか迷い中です。どうしよう……。  この四年間、ずっと書き続けてきて、本当に楽しかったです。すらすらと書ける時もあれば、なかなか書けない時もありました。何度も馬鹿みたいに同じシーンを読み返して、組み立て直して、書き直して、それでも納得いかなくて、いやもう無理、何が悪いのか分からん、と思うことはしょっちゅうです。でも、気が付いたら考えてるんですよね。  ほんと馬鹿みたいだと、自分でも思います。多分、人によっては「一銭にもならないことに時間をかけてどうするんだ」と思うようなことなんでしょう。でも、好きなものはしょうがない。誰かにとって価値がなくても、自分にとって物語を書く時間はどんな高価な物よりも価値がある。そんなふうに思えるものに出会えたこと、書き続けられる環境にいられることに感謝を忘れず、今日も書いています。  また、こうやって書き続けていられるのも、応援してくれる方々のおかげです。たくさんのいいねや本棚登録、本当にいつもありがとうございます。  息切れしたり、ちょっと休憩したりもしますが、まだまだ続きます。「オニヒト」四年目。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。  では、ずいぶんと寒くなってまいりました。体調にはお気をつけて、またお会いしましょう。 2022年10月13日 洲道美宏
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加