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夕風
(
ゆふかぜ
)
がカーテンを揺らし。 わたしの机に置かれた、
花瓶
(
かびん
)
の花を揺らす。 ちらり、と。 彼が目の
端
(
はし
)
で。 存在しないはずの、
幽霊
(
ゆうれい
)
になったはずの、 わたしを、見たような気がした。
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