6人が本棚に入れています
本棚に追加
式神のバリエーション
「……あのさ、晃平」
「ん?」
「その式神は一体……」
ある日、直久が晃平の部屋に入ると、ちょっと大きなぬいぐるみのような式神が直久を出迎えた。
『し ら す ( 。∀ ゚)』
「番犬ならぬ番式神にしようかと思って」
「目立ちそう……」
晃平の式神は、ぬいぐるみにスライムタイプの式神を詰めて作られている。
このちょっと大きめの式神もちょっと大きなぬいぐるみに、ちょっと大きなスライムタイプの式神を詰めて作られているようだ。
乗って移動出来る式神も作りたいそうだが、布と綿と時間が足りないのだそうだ。
「……ぬいぐるみに乗って移動とか、逆に目立ちそうなんだけど……」
「んー……」
「別の移動手段探そう?ね?俺も一緒に探すから」
直久にそう言われ、晃平は首を縦に振った。
一緒に探してくれるなら大丈夫かなー。
そう心の中で呟いてから、晃平は作った式神を引っ込めるのだった。
最初のコメントを投稿しよう!